top of page
アンカー 1
図9.png

2020年4月、

「けんこう農房」は

奥丹波から奥丹後へ!

Welcome to 

OUR NEW PLACE

なぜ今、縄文農法なの?

現在、私たちが食べている

野菜の99%が

​F1種というタネから

​栽培される野菜です

恥ずかしながら、この事実を知ったのは法人設立後のことです。

農業とは無縁だった設立当初、心身ともに健康を実践するために「けんこう農房」を立ち上げて、農作業をスタートさせました。意気込みはあれど、農業はズブの素人集団。

タネや土、栽培から収穫まで何ひとつ知識がなく、イチから学ぶ必要がありました。

 

そこで初めて、野菜にはF1種固定種というタネの種類があることを知ります。

同時に、F1種というタネが登場したことで規格外野菜も生まれるなど、さまざまな問題が垣間見えてきました。

 

そもそも、わたしたち人間や動物・植物などの生き物に規格などありません。

だから、野菜に規格を設けること自体、不自然なのです!

この現実に直面したとき、現在の農業スタイルや数々の矛盾点に気づきはじめました。

 

1960年代を境に大量生産・大量消費の社会が到来し、市場と流通のニーズにマッチした野菜が必要となったことで、野菜に規格が設けられました。それにより誕生したのがF1種のタネです。

野菜が規格通りに育ちやすい一方で、雄性不稔(ゆうせいふねん)という次世代が育めない不自然なタネです。

 

現在、生産されている野菜の99%がF1種で、残り1%が固定種(在来種)というタネから栽培される野菜です。

 

1950年代までは固定種野菜の時代でしたが、野菜の流通に規格が導入されて以降、流通先がなくなり、今や絶滅の危機にあります!

自然交配のため野菜一つひとつに個性があり、当り前ですが規格がないため八百屋などで量り売りされていました。

毎年、出荷される野菜の総生産量は約1,400万トン(※①)です。

対して、廃棄される規格外野菜の量は985万トン(※②)。

金額にすると年間8,400億円 ※③分に相当します!

 

そして、わたしたちが実際に野菜を消費している量は年間で415万トンに過ぎません。(野菜はすべてF1種)

仮に野菜の規格がない固定種野菜だけで収穫した場合、収穫量はF1種より約1/3減りますが、年間で約933万トン収穫量があります。固定種野菜だけで十分、わたしたちのお腹を満せる量ですし、規格がないから、規格外野菜も生まれません! 

上記の数字を見て、いかに野菜の規格を設けることが無意味で、この歪な現状に疑問を抱きませんか?

 

考えてみてください。固定種野菜しかなかった1950年代、市場はちゃんと機能していました。それに、F1種よりも固定種の方が栄養価が高くて味が濃く、タネが毎年採れるため永続的に栽培ができます。肥料と農薬に依存しなくても育める免疫力を持っているため、土壌と生態系が整った環境であれば、肥料や農薬・除草剤などの薬剤や水やりも草刈りも不要です。さらに、里山や限界集落には10年以上使用されていない休耕地がたくさん残っています。

 

このような背景があり、心身ともに健康を実践する「けんこう農房」だからこそ、固定種野菜で栽培した方が土壌の生態系を再生できるだけでなく、タネも温存できます。

そして、人間にとっても、地球にとっても健康が育めると思い、2015年3月から「縄文農法」と名付けてスタートさせました。

 

農業はズブの素人で、失敗は数知れません! 

それでも初年度、農房から何も足さず、何も引かない縄文農法を実践し、味が濃くて滋味深い固定種野菜が収穫できました。

 

土壌に薬剤を散布しなくても、草や虫を敵にまわさなくても、固定種野菜は確実に実ります。この事実と固定種野菜の美味しさを多くの方たちにも知ってほしいし、味わってほしい! だからこそ、縄文農法の出番です!!

 

縄文農法により、ふたたび固定種野菜に需要と供給が生まれれば、固定種野菜を栽培する生産者も増えます。

 

一人でも多くの方たちから固定種野菜のニーズが得られるよう、

わたしたちは“やってみなけりゃわからへん”の精神で縄文農法を実践し、固定種の温存と、人間と地球の健康を育んでいきたいと思っています!

※①Dokkyo Univercity Okabe Seminar 「規格外野菜の可能性」より参照
※②明治大学商学部 二瓶ゼミナール 「規格外野菜 安定供給プロジェクト」より参照
縄文する人々
bottom of page