PROJECTS
PROJECT 1
Save the 固定種・在来種&自家採種
今や、市場に出まわる野菜の約99%が、F1種と呼ばれるタネから栽培されたものです。
F1種とは1970年代頃、日本に導入され、生物学用語で『First Filial Generation』、日本語では雑種第一代と呼ばれています。多肥多収を目的とし、異なる系統や品種の親同士を交配したタネのことで、色・形・大きさはもちろんのこと、収穫量を安定させるために農薬と化学肥料にも耐久性があるように交配設計され、大量生産が可能です。
また、F1種は一代限りのタネで、翌年以降は同じ品質が保証されないため、色・形・大きさはバラバラで収穫量も不安定になります。よって、農家の方々は毎年、タネを買わなければならず、同時にF1種の導入により土壌は農薬と肥料で汚染が進んでいきました。
さらに、見た目重視(市場規格)、大量生産に重きを置いて交配しているため、野菜の栄養価は通常の1/3と云われています。
一方、1950年代頃の日本には、固定種と在来種しかありませんでした。
固定種とは、何世代にも渡って絶えず自然の中で選抜・淘汰されて安定した自家採種のタネのことです。
在来種とは、京野菜などの伝統野菜のことで、特定の地域で10年以上栽培されて、その地域の環境に適応してきた自家採種のタネのことです。
多肥多収を目的に交配されたF1種と違い、自然淘汰され勝ち残ってきた固定種・在来種は色・形・大きさや生育にバラつきがあり、収穫量は天候や風土に左右されます。それでも、野菜本来の旨みがあり、自家採種できるから翌年のタネを購入せずに済み、栄養価も豊富。
さらに、肥料などの養分がなくても育ち、肥料を補給しないからこそ、タネ自身の免疫力が発揮されて自分自身の力を存分に活用しながら根を張り、自然災害にも強く育つと云われています。
まさに、地球と私たちの健康には欠かせないタネです。
にもかかわらず、市場で販売されているタネの9割はF1種のタネであり、固定種・在来種は希少です。
また、せっかく固定種・在来種のタネをみつけても、種子消毒されていることが多いのが現状です。
縄文農法を実践している「けんこう農房」では、農薬と肥料がなくてもたくましく育ち、種子消毒されていない固定種・在来種のタネを選別して栽培。野菜本来の旨みと栄養価が高い野菜を育て、自家採種をし続けながら、固定種・在来種を温存していきます!
PROJECT 2
Let´s 縄文農法!
縄文農法とは、いわゆる自然農法(栽培)のことです。
自然農法(栽培)には、有機農法(栽培)のようなJAS規格がないため、自然農法(栽培)を行う人の数だけ十人十色の定義が存在します。
「けんこう農房」で実践する縄文農法は、耕さない(不耕起)、除草剤・農薬・肥料・F1種を使わず、先祖代々から受け継がれ、種子消毒されていない固定種・在来種のタネだけを使い、シカやイノシシたちをむやみに排除しない縄文時代の農耕スタイル。
不耕起ですが、畝は作ります。
草刈りはしますが、根こそぎ刈り取らず、野菜たちの邪魔にならない程度に根を残したまま放置しておきます。
肥料を撒かないから、虫たちが過剰に増えず、殺虫剤(農薬)を散布しないから過剰に減りません。むしろ、適度に雑草と虫たちが存在する状態を確保することで、彼らが織り成す生態系が畑の肥料となり、野菜たちの成長を育くむ土壌が形成できます。
通常の農作業と違って過度な介入はせず、毎月1回、成長しすぎた雑草や増えすぎた虫たちを管理するに留めること。
そして、収穫する野菜の1割を畑に残し、来年のタネとして再び活用できるよう自家採種し、固定種・在来種の温存を目指した農法です。
さらに、縄文農法最大の特徴は、農薬や肥料が抜けた肥毒の少ない休耕地の畑を活用し、里山や限界集落の休耕地を活性化させ、土壌の生態系を再生させる一端を担っていくことです!
PROJECT 3
自分自身が主治医となる生き方
健康に限らず、食や美容、政治、経済、仕事、人間関係など、自分自身の人生に係るすべての事柄について、新聞やテレビ、雑誌などのマスメディアやその道の専門家の言葉だけを鵜呑みにしない。
参考にはしても、ひとつの判断材料として採用しながら、これまでの経験や自分が信じる、信じたい思いを最優先させることが、後悔しない人生を歩めると思うのです。
それが「自分自身が主治医となる生き方」であり、「自分自身が主治医となる生き方」を育む啓蒙・啓発をしていきます。
その一端を担うのが、「けんこう農房」。
「けんこう農房」は、里山の生態系と私たちの健康を再生させるヒントが詰まった実践の場であり、野菜が育つ過程や土壌
の生態系が培われる様を見守る中で、自然界にはなにひとつムダはなく、命の重みや自然淘汰の厳しさが自発的に学べます。